ろくする

日々をちょっとだけおもしろくするブログ

【絵】初めてでもできた!3DモデリングツールBlenderでのCG作り

こんにちは。おしのです。

3DCGってずっと興味があったのですが、なかなかどうして敷居が高く手を出せずにおりました。

専門用語も多いし、なんか座標とか細かい設定難しそうだし・・・

しかし、せっかく興味があるのにいつまでも食わず嫌いというものもったいない!

ということで今回はBlenderという有名なソフトを使って、初心者向け動画の手順に則って簡単なCGを作ってみました。

Blenderとは

 

f:id:oshinox:20210220215029p:plain

www.blender.org

無料の3Dモデリングソフト。

今回作ってみるもの「チーズ」


【Blender2.8】EEVEEを使ってフォトリアルなチーズを作ろう!【簡単解説】

こちらのともさんがアップしてくださっているyoutube動画を拝見しながら作ってみました。

ひじょーにわかりやすくて丁寧に説明してくださっています。

ただ、現状の最新バージョンが2.91(2020/02/20時点)との違いなのか、びみょーに動きが異なるところがありましたので、そこらへんについては後述します。

また、当たり前すぎる初歩的操作部分で一部割愛されている(別動画でちゃんと紹介されてました)箇所もあるので、自分が実際にわからなかった部分は道中※印で補足していきたいと思います。

早速作ってみる

ダウンロード〜起動

まずはBlenderダウンロード

インストールは特に難しい点はなく、指示通りに進めればインストールできます。

んで、起動

f:id:oshinox:20210220180416p:plain

むむむ。

さっそくいろんなメニューがわんさか表示されていて、やはり難しそう・・・

しかしここで挫けず先に進むべし!

チーズの原型となる形に変形

それではさっそく動画の手順に則って進めていきます。

まずは直方体に変形

1:オブジェクトを選択

f:id:oshinox:20210220204622p:plain

2:Sキーでスケールモード。X軸方向に伸ばして長方形に変形(※X軸への変形は、スケールモード中にXキーを押下) 

f:id:oshinox:20210220204746p:plain

続いて三角柱に変形

1:Tabキーで編集モードへ。

手前の4つの頂点を選択

(※まとめて選択はShiftキー押しながら選択。あとなぜか頂点選択時に手前の面だけ選ばれちゃうことがあったのですが、再起動したらなおりました。多分いじり方が悪かったんだと思いますが・・・)

f:id:oshinox:20210220204931p:plain
2:頂点を選択した状態でSキーにてスケール

Y軸方向に縮めて三角に変形(※Y軸への変形は、スケールモード中にYキーを押下)

f:id:oshinox:20210220205038p:plain

いい感じの三角になりました。

角ばった縁をならす

1:編集モードのまま、数字の2キーを押下し、辺選択モードへ

Aキーを押下し、全選択。

f:id:oshinox:20210220205240p:plain

2:Ctrl + B でベベル(面取り)モードへ

いい感じに変形したあと、画面左下の「べベル」を選択

(※これがちょっとみつかりづらいのでご注意を。Ctrl + Bのあとに他の操作行っちゃうと消えてしまう。再度表示するにはまたCtrl + Bで編集)

f:id:oshinox:20210220205409p:plain

3:ベベルメニューのセグメントを「2」に。

f:id:oshinox:20210220205455p:plain

4:Tabキーを押してオブジェクトモードに戻し、オブジェクトを右クリックして「スムーズシェイド」

f:id:oshinox:20210220205547p:plain

ここまでで原型は大体出来上がりです。

ほんとわかりやすい動画やで・・・

チーズのディテールを作っていく

原型ができたので、ここからはよりチーズっぽくするためのディテール作りです。

ちょっとここからが一気に専門的になるというか、だいぶ毛色の違う操作になってました。

まぁ難しいことの理解は後回しにして、とりあえず動画の通りに進めれば基本的にはOK!ありがたい。

ただ、前述の通りバージョンの違いなのかぼくの環境が悪いのか、何点か動画の説明通りにやってもうまくいかない箇所があったので、本項ではその点についても触れていきたいと思います。

まずは前準備の設定

まずは動画のとおりにアドオンやらノードの設定を進めます。

1:画面上部のメニューから「編集」→「プリファレンス」→「アドオン」

f:id:oshinox:20210220205806p:plain

2:「node」で検索し、「Node Wrangler」にチェック。設定を閉じる

f:id:oshinox:20210220205847p:plain
3:画面右下にカーソルを合わせるとカーソルが「+」マークになるので、引っ張ってきて画面を複製

右側の画面の上部、#みたいなマークをクリックし、「シェーダーエディター」を選択

f:id:oshinox:20210220205942p:plain

こんな感じで全然違う画面になりましたね。

f:id:oshinox:20210220210020p:plain

一気にプログラム感出てくるというかなんというか・・・

必要なノードの配置(要注意ポイント)
  1. シェーダーエディター上でShift + Aで「バンプ」「RGBミックス」「カラーランプ」「マジックテクスチャ」を追加(※ここが一番詰まったところで、詳細は後述します)
  2. 「マジックテクスチャ」を選択し、Ctrl + Tで座標等のノードを追加(このCtrl+Tで自動で必要なノードが追加される動きが、先に追加したアドオンのおかげとのこと)
  3. 「マジックテクスチャ」のカラーから「カラーランプ」の係数にノードをつなげる
  4. 「カラーランプ」のカラーから「RGBミックス」の色1にノードをつなげる
  5. 「RGBミックス」のカラーから「バンプ」の高さにノードをつなげる
  6. バンプ」のノーマルから「プリンシプルBSDF」のノーマルにノードをつなげる

f:id:oshinox:20210220210719p:plain

うーむ。動画の通りに進めているだけなのでさっぱり意味がわからん。

とりあえずこれらはチーズの穴の模様を作るために必要な設定、ということらしいです。

ランダムな感じの凹凸とかを表現するために各ノードの値を橋渡しにしているみたいですが、完全に理解できるのはだいぶ先になりそうです。。。

ともあれ、上記の手順に出てきている「マジックテクスチャ」の部分について補足です。

動画上では「ボロノイテクスチャ」というものを使うようにされているのですが、バージョンの違いなのか、ボロノイテクスチャをつかっても全然いい感じになってくれませんでした。

表示されているメニューも違ったし、環境問題?

ともあれ何か別のテクスチャをつかっていい感じにできないかと色々いじってみたところ、「マジックテクスチャ」が近しい感じの模様を表現できました。

細かい設定は次項にて。

いい感じの穴を描く(要注意ポイント)

1:画面左側のビューでZキーを押下し、↑のレンダーを選択。ノードの設定が反映され、テクスチャが描画されます

f:id:oshinox:20210220211642p:plain

2:「マジックテクスチャ」のスケールや歪みをいい感じにいじり、かつ「カラーランプ」ノードのカラーバーを黒に寄せていくと、それっぽい穴が描かれます

f:id:oshinox:20210220211743p:plain

3:「マジックテクスチャ」と「カラーランプ」をコピーし、「マッピング」のベクトルから「マジックテクスチャ」のベクトル、「カラーランプ」のカラーから「RGBミックス」の色2へノードを繋ぎます

f:id:oshinox:20210220215543p:plain

4:コピーした「マジックテクスチャ」と「カラーランプ」の値もいい感じにいじり、1つ目の穴より小さめの穴を描き、「プリンシプルBSDF」のベースカラーを黄色っぽくします

f:id:oshinox:20210220212010p:plain

ここで動画の通り「ボロノイテクスチャ」を使うと、こんな感じでひび割れみたいになっちゃいました。

f:id:oshinox:20210220212106p:plain

「マジックテクスチャ」で深度1、スケール1.6前後、歪み0.8前後でやって、「カラーランプ」のカラーバーを真ん中付近にすると個人的にいい感じに。

2つ目の「マジックテクスチャ」は深度1、スケール2.2前後、歪み0.9前後、「カラーランプ」のカラーバーはかなり黒よりにしました。

背景を付け足していく

チーズ自体はこれでほぼほぼ完成。

続いて背景系を作っていきます。

動画のなかで紹介されている「HDRI Heven」「CC0 Textures」というサイトからフリーの素材をお借りして貼り付けるだけなので楽ちんです。

しかしこんだけハイクオリティなものが無料とは恐れ入る・・・

背景の追加

1:まずチーズを選択し、Gキー押下後Zキーで縦軸に移動し、チーズを地面の上に持ってきます。そして左側のビューでShift + Aで「平面」を追加

2:追加した平面を選択してSキーで変形モード。ぐーんと伸ばしてチーズが乗る土台にします

3:右側のノード編集していたビューで画面上部の「オブジェクト」を「ワールド」に変更

f:id:oshinox:20210220212423p:plain
4:「背景」ノードを選択し、Ctrl + Tで「背景テクスチャ」のノードを追加。

f:id:oshinox:20210220212727p:plain

5:「背景テクスチャ」ノードの開くから、事前にHDRI Hevenでダウンロードしておいたhdrファイルを読み込み

f:id:oshinox:20210220213044p:plain

一気にかっちょよくなりましたね。

テーブルの追加

1:平面を選択し、ノード画面を「ワールド」から「オブジェクト」に変更
2:画面右側の地球マークを選択し、マテリアルを新規追加

f:id:oshinox:20210220213748p:plain
3:ノード画面に「プリンシパルBSDF」が追加されるので、「プリンシパルBSDF」を選択した状態で Ctrl + Shift + T でエクスプローラを起動

「CC0 Textures」でダウンロードしておいた画像の中から、「Color」「Roughness」「Nomal」の3ファイルをまとめて選択

f:id:oshinox:20210220213917p:plain

バッと机っぽくなりました。

これ手で描いたらと思うとぞっとしますな・・・

最後の仕上げ

最後に光源や色味の調整です。

1:光源を背景に合わせた位置に移動

(※光源は最初から表示されている小さなおひさまマークみたいなやつ。これを選択してGキーで移動できます)

f:id:oshinox:20210220214545p:plain

2:右側メニューの電球マークで光をちょっと強めに変更

(※ここも動画と若干メニュー内容が異なっていました。動画では「強さ」になっていましたが、今はパワーになって、ワット数単位になっているみたいです。今回は2000くらいにしました)

3:色も同じメニューから変更します。ちょっと暖色系に。

f:id:oshinox:20210220214659p:plain

4:チーズを選択し、ノードの「プリンシパルBSDF」のサブサーフェスを好きな数値に。ボケていい感じに全体が馴染みます

同メニューのサブサーフェスカラーも黄色と赤の中間くらいの色に設定

f:id:oshinox:20210220214904p:plain

最後に穴の具合とか色味とかもろもろ再調整して完成!

f:id:oshinox:20210220214335p:plain

もうこれ完全にチーズやん!

まとめ

なによりもかによりも、動画をアップしてくださったともさんのわかりやすい説明がありきなのは間違いありませんが、ど素人でも美味しそうなチーズのCGを作ることができました。

まだまだわからないことだらけですが、CGに対する苦手意識がちょっとは和らいだのは大きな収穫と言えるでしょう!

今後も時間をみてちまちまお勉強して行ってみたいと思います。

3DCGとか興味あったけど難しそう、というかたも先人型が親切に説明動画を上げてくれていますので、是非トライしてみてはいかがでしょうか。

それではー

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Blender 2.8 3DCG スーパーテクニック [ Benjamin ]
価格:4378円(税込、送料無料) (2021/2/20時点)

楽天で購入