【絵】挫折素人が絵の試行錯誤の経過をまるっと紹介〜素人おじさん奮闘記〜
こんにちは。おしのです。
今回は「絵を描こうとトライしてみたけど大した成長もできずに挫折→数年後にまたトライする→挫折を繰り返したおじさんが今度こそはと意気込んで絵を描いているときにもがき苦しんでいる様」を赤裸々にご紹介したいと思います。
絵がうまくなりたいと思いながらもろくに大した練習をせず、上手い人はいいなーとかクソみたいなことを考えていたわたくし。
いやほんともうあまりにも甘い考えで脳味噌ぷりんちゃんなんですけど、若かりし頃は確かにそう思っていました。
んで、大人になってからは仕事が忙しいだとか、俺別に本気じゃないし?みたいな誰に対する言い訳なのか知りませんけど、ともかく絵を描くことから全力逃亡していたんですね。
しかし、大体2〜3年くらいのスパンで定期的に絵を描きたくなっちゃうのだから困ったものです。
で、描き始めるのはいいんですけど、当然練習してないからうまくなってるわけないじゃないですか。
そして昔の自分の絵とかを見返すと、いろいろ未熟ではあるけどなかなかどうして悪くないじゃん。とか思ったりするんですよ。
まずは昔の自分を超えようと頑張ってみるわけですが、前述の通り技術はなーんも上がってない、むしろ期間が開いているから落ちてさえいるんですね。
そうなってくると、目の前にある昔の自分の絵よりもっと前の段階からスタートしないとなわけで、いわばゲームのデータが消えちゃったみたいな状態。
しかもなまじ気合が入っちゃってるもんですから、「もっとうまくなるまではSNSとかにも投稿せんぞ!」と、せっかくの見てもらう機会も放棄。
そんなこんなで描き始めたはいいものの、結局はやる気や体力が続かず1〜2ヶ月描いてまたペンタブはクローゼットの中へ・・・
とまあこれがあまりにも生産性のないわたくしの遍歴でございます。
初めてペンタブ買ってから多分10年くらいは経ってるんですけど、こんなに無駄な時間過ごしている人いないんじゃないかって思いますよほんと。
前置きが長くなりましたが、そんなこんなで今回も絵を描きたい波がやってまいりました。
今回こそはせめて何かしら自分で「成長したぞ!」と思えるようになるまでは続けたい!
ってなことで、何年か後にこの記事をみたときに「成長したな」と思えるように「いまの自分はこんな風に絵を描いてるんだな」というのを残そうと思った次第です。
ポイントポイントで「こう考えていた」というのも併せて載せていきたいと思います。
それではさっそく行ってみましょう
描いた絵
過程
これね、一見すごい簡単そうに見えると思うんですけど、というか上手い方はさらさら描かれると思うんですけど、僕にはそう簡単に行かなかった。
それでは早速思い悩むさまを追っていきましょう。
序章:ご利用は計画的に
0:なんとなくアオリっぽいものを描きたいな
1:丸でざっくりアタリをとる
2:ラフっぽい何かを描く
ここがよくなかった。
ラフがラフになっていないというか、本来はここでもっとしっかり体のバランスとかポーズとかを考えないといけないんでしょうね。
デッサンとかの基本ができている人はザザっと描いても問題ないんだと思いますが、そもそもモノの形が正確に把握できていないぼくがそれをやると、結局あとでしわ寄せがくるのです。
あと一番ダメだったのが、アイライン的なつもりでついつい引いてしまった足元のラインをそのまま地面かのように使ってしまっている点。
どんだけローアングルだよって話ですし、というか地面にめり込まないと不可能だし。
3:ラフっぽい何かをゴリゴリ削っていく
早速のしわ寄せ。
ラフっぽい何かは線が大量に重なってるので、ぱっと見たときに「自分の脳内で都合の良い形」に錯覚しちゃうんですよね。
でも自分の中で正確な形がわかってないから、いざそこから線を清書しようとしてもできないんですよ。
結果、まるで粘土をこねるがごとく、ぼやーっとしたラフからいらなそうな線を削るという荒技をもちいるわけです。
4:一応ラフっぽい何かがそれなりに整ったので線を整えてみる
うんうん。苦手なところから逃げてますね。悪い先回し癖。
靴とか手とか、ほんとはもう一歩まとめないとなのにまだ汚いままです。
これならいっそ勢いでざっくざっく進めた方が良いだろうに、イメージもないまま整えようとして結果的にバランスも細部もおかしいことになってますな。。。
5:靴をちゃんと描こうとしてそもそもの構図に疑問を抱く
「靴の見え方どうなるのが正解?」「というかこの絵のパースどうなってんの?」
とここに来て気づく。(遅い)
本編:迷走
それでは本記事のメイン。迷走する様をご覧ください。
そもそも体どうなってんのこれ
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服の裾どうなるのが正解?
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足どうなるべきなんじゃい
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靴ってなんだっけ
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3Dモデル見てみたい
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3Dモデルってどうやってみるんだ
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へぇ。Blenderって3Dソフトがあるんだ
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使い方わからんから調べてみよう
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動画見ながらいじってみる
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できた!(チーズが)
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よーし靴作ってみるぞー
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あれ、本来の目的って靴作ることじゃなくね?
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無料のモデルがあればそれ使えばええやん
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無料の3DモデルをDLしBlenderで表示(基本操作は動画のおかげでわかったので、一応学んだことは無駄ではなかった)
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やっぱ立体をちゃんとみると全然ちがうなーと関心しながら模写。
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細かいところは自分好みに修正。
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靴はさっきよりいい感じになったぞ
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というかこいつのポーズどんなやねん
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デッサン人形いじいじしたり、骨人形的なものをいじいじしたり、ポーズ集とかクロッキーしたりする
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なんか他のポーズとか構図で面白そうな形思いつく
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増えるラフ的な何か
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ジャスミンティーを飲んで休憩
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帰ってきて本来描いていた絵を思い出す
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再びすそ問題にぶち当たる
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苦肉の策としてデッサン人形に折りたたんだティッシュを巻き、服の代わりにして観察
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ここが全然理解できてなかったけど、こんな感じで引っ張られるっぽい
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襟ってどうなってんだっけ?
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襟のアオリって意味わからん
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襟の3Dに走りそうになるが、自分のワイシャツみてみる。
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なるほど。わからん。
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そもそもやっぱ根本的にポーズがおかしいというか、服の構造が全然考えられてないのでは?
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服を作った方が早いんじゃないかと思い始めるものの、流石に止める。
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またもやイラストや写真を漁りながら模写して構造を学ぶ
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そもそもこのアングルだと見えないんじゃない?というか正解がわからんから見えないことにする
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改めて遠目に見る
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そもそもポーズおかしくね?
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またもや骨人形絵でポーズ描いたり見えない部分描いたりしてみる
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大幅に修正
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右手の位置おかしいというか、あと付け感すごい。
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変えようと試みる
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デッサン人形いじりながら修正
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しかしこれも取ってつけた感がすごい。思い切って止める。
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ややマシに
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ちょい角度変えたりする
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色だけは最初からぼんやりイメージがあったのでさっさと塗る
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色々無駄に変な色入れたりシワっぽいもの入れてみたりしたくなるが、後付けすぎてイメージも湧かず、今回は断念。また別の絵で試してみる。
↓
背景は完全に力尽きたので適当に。。。
完成!
・反省点
- テーマがない(何をしていて何をみてもらいたい絵なのかよくわからん)
- 単にボケーっとアオリっぽいポーズだけ思いついて、何が描きたいのか最初から最後まで自分でもわかっていない(ゴールがない)
- 結果、無駄に迷走して時間だけがかかる
- そもそも正確なモノの形を理解できていない
- パース(というか構図)が全然理解できていない
- 小物とか色の塗り方とか、全体的に情報量が少ない(完成度が低い)
- 描いててあんまり楽しくなかった
- 最初イメージしてた感じと違う感じになった
・良かった点
- まだ違和はあるものの、途中で変だなと思ったところは都度ちゃんと見直すことができた。えらい
・今回わかったこと
- なんかおかしいなと思ったら絶対おかしい。これに気付けるスピードと精度が高い人が上手いんだと感じた
- 描き始めちゃったらその時点の限界付近まで修正して描くと案外マシになる(力尽きたらそこがその時点の限界。それがわかることも大事)
・次回気をつけること
- 何が描きたいのかは最初に決める
- 細かいとこ描き始める前にちゃんと全体のバランス、構成を考える
- 楽しめる部分を見つける
・具体的にどうするか
- どんなもの描くか文字に起こす?(設定とか)
- もっとラフの時点でイメージ固める。焦って先に進めない
- 顔とかは後回しにする。バランス整ってないうちに描いても無駄。
- 服とか装飾品とかピンとくるものを模写してイメージ掴んでから着手する?
まとめ
「何が描きたいのかわからない」って我ながら「なんで絵描いとるん?」って思うんですけど、なんでなんでしょうね。
たぶん、描きたいものはあるはずなんですけど、イメージ力が乏しいから「自分が無理なくかける範囲の無難なもの」しか思い付かないとかなのかな、と思ったり。
ともあれ、最初のまま無理やり進めないで現時点のできる範囲で修正しながら進める経験が詰めたのはよかったです。
というわけで今回はここまで!
それではー
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