【至高のアニメ】名作・カウボーイビバップのススメ
こんにちは。おしのです。
ついつい何度もみちゃうアニメってありますよね。
あれって単に面白いからってのは当然あるとして、それに加えて精神的なリラックス効果を得られるから、という意味合いもあると思うんですよ。
見たことがあるアニメなわけですから当然始まりもオチも全部わかってるわけで、ある種安心して見られるし、リアルタイムじゃないから「続きが気になる!来週まで待てぬ!」みたいな我慢を強いられることもない。
ただただ純粋に、自分が当時ワクワクした思い出を振り返りながら楽しむことができる。
このちょっと郷愁にも似た感慨深さみたいなものが、精神的な癒しとなるのかもしれません。
とまぁあれこれ書きましたが、そんなこんなで今回は僕がついつい何度も見ちゃう大好きなアニメ「カウボーイビバップ」について、オススメポイントなどを交えながら語っていきたいと思います!
※一部微ネタバレあり
- カウボーイビバップってどんなアニメ?
- オススメポイント:練られた世界観
- オススメポイント:とにかく格好いい・・・!
- オススメポイント:バリエーション豊かなストーリー
- オススメポイント:素晴らしい音楽
- 名シーン3選
- カウボーイビバップから学んだこと
- まとめ
カウボーイビバップってどんなアニメ?
時は2071年。宇宙開拓時代を迎えた人類は太陽系内に生活圏を広げており、悪化する治安への対策として、指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」たちが活躍している。カウボーイ稼業を営むスパイク・スピーゲルと相棒のジェット・ブラックは、古い漁船を改造したオンボロ宇宙船「ビバップ号」に乗り込んで宇宙を駆け巡っている。大物の賞金首を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの損害賠償請求も多い彼らに金銭的余裕はない。
そんなビパップ号に奔放な美女フェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカーのエド、犬のアインが転がり込む。おのおの何かしらの事情を抱えながらも、一同はビパップ号で緩やかな絆を育み、行く先々で様々な騒動に巻き込まれる。
引用:wikipedia
ざっくり言えばSF活劇なのですが、一味も二味も違う近未来SFです。
どう違うのかはこの後の記事でたっぷり語りたいと思います。
オススメポイント:練られた世界観
アジアンテイスト
個人的にリアルだなーと思ったのが、全体的にアジアンテイストなところです。
SFというと欧米風で金髪な美男美女がたくさん出てきたりするのですが、いまの地球の人口や状況をみると、やっぱりアジア圏の方が多いじゃないですか。
なので、将来的に人類が宇宙に進出して発展を遂げたときにもそのバランスってあまり変わらないと思うんですよ。
カウボーイビバップの世界では、宇宙の航路に展開されている広告とかがあるんですが、それらも台湾とか中国のネオン街みたいなアジア感満載なものが多いのです。
登場人物も全体的にアジアっぽい方とかが多くて、物語のキーとなる組織もチャイニーズマフィア的な人たちなんですね。
それがまた現在の地球の感じとうまい具合にマッチしていて、SFなのに遠い存在に感じない。
アニメでは直接的に描かれていないような、その世界の住人たちがどんな生活を送っているのかまで想像できる。
だからこそ自然に作品の中に入っていけるし、小難しい設定とか世界観を意識せず、シンプルな視聴者として物語にのめり込める。
それでいて適度にファンタジーというか、現実ではあり得ないSFならではの要素も組み込まれていて、夢もある。
カウボーイという設定
さらにうまいことやってるなーと思うのが、カウボーイ(賞金稼ぎ)と宇宙という設定。
現代においてこそ賞金稼ぎなんて映画の中だけの話ですが、本作では地球で起きたとある大きな事故によって政府とか国家というものが機能しなくなっており、その上人々が宇宙空間にあれよこれよと飛び出しちゃったもんだから、犯罪者を取締ることも難しくなっちゃったんですね。
そこでその昔、インフラもろくに整ってなかった時代に活躍したカウボーイ(賞金稼ぎ)が満を辞して復活!
宇宙をまたにかけた活劇を繰り広げる、世はまさに大カウボーイ時代的な感じになるわけです。
この設定もひじょーに自然で、違和感なく受け入れられる。
やっぱ作品って違和感があるとスッと現実に意識が戻っちゃうじゃないですか。
その点、本作は物語や世界観にパッと気付くような違和感がなく、本当にうまく世界観とか設定が作られているなーと感じます。
オススメポイント:とにかく格好いい・・・!
なんなんでしょうね、この魅力。
格好いいと辞書で引いたらカウボーイビバップが例として載っていてもおかしくないってくらい格好いい。
格好良さの定義は人それぞれだと思います。
熱血系、クール系、ガテン系・・・
そんな数ある格好良さの中の一つとして本作の格好良さはすばり「ハードボイルド」。
もうね。ハードボイルドの化身。
それでいてシブすぎない。完全に現実ではあり得ないような遠い存在としてではなく、そこには確かに生身の人間臭さがあるのです。
そんな彼らが繰り広げるからこそワンシーンワンシーンにリアリティがあり、一言一言に重みを感じる。
ハードボイルドの詳しい定義は分かりませんが、「特別じゃない普通の人間がそれぞれの葛藤を抱えながらも自分なりの解釈でクールに生き抜く様」だと僕は思っています。
まさに本作の登場人物たちはそれを体現していて、一見達観したように見えますが、それぞれ暗い過去や悩みを抱えながらも、この広い宇宙で人間は究極的に孤独である、一人で生きていかなければいけないということをいろんな意味で理解しているため、一つ二つ大人の仮面、殻をかぶって気丈に生きているのです。
だからこそ主人公チームも基本的には自分のことしか信じていないし、個人プレー前提な連中の集まりです。
しかし、そんな彼らが集まったからこそ生まれる絆(というのも浅い言い方かもしれません)があり、物語がある。
過去との確執に決着をつける旅でもあり、広い宇宙で孤独だった面々が集い、何かを得て一歩進む物語でもある。
登場人物、物語、その両面からして格好良い。ハードボイルドなのです。
オススメポイント:バリエーション豊かなストーリー
基本的に1話完結で話が進んでいき、様々な賞金首を追っかけるというのが主軸となります。
その1話の密度が濃いのなんの。
あくまで賞金首を追いかけるのは物語が始まるきっかけに過ぎず、さまざまなドラマや事件が次々に巻き起こり、1話ごとに全然テイストが違っていて飽きずに見ることができます。
たとえば、
- スパイクたちの宇宙船の中で次々にメンバーが襲われていく・・・その犯人は・・・?(サスペンスを装ったコメディー)
- 過激派環境保護団体が人を猿にしてしまうウイルスをばらまこうとする!
- 位相差空間ゲート(ワープ装置)のハッキング事件を追っていたら世界的なチェスマスターとチェスの勝負をすることになり・・・?
- 過去の事故で不老不死となった少年との対峙
- 各メンバーの知られざる過去や因縁のストーリももちろんあり
1話で1記事かけちゃいそうなんでほんと一部だけですが!
オススメポイント:素晴らしい音楽
全面的に音楽を担当されているのはかの有名な菅野よう子さん!
OPの「Tank!!!」はカウボーイビバップを知らない人でも一度は聞いたことがあるはずです。というか聞いたことがない人はいないんじゃないかってくらいいろんなところで使われています。
作中の音楽もすんばらしく物語にマッチしていて、それがまた作品への没入感をふかめてくれます。
作品のタイトルである「ビバップ」という言葉が元々ジャズのジャンルを表すことばで、ざっくりいうと「自由な即興演奏」的なことらしんですね。
それにあわせてなのか、作中の音楽もジャズテイストで自由奔放なものが多く、キャラクターたちのときにめちゃくちゃな行動を盛り上げてくれます。
一方、シリアスなときには渋いモダンな曲調、日常パートでは気楽でポップな曲調など、場面場面に合わせて全く違った色の曲があわせられており、目だけでなく耳までも作品の世界に引き込まれてしまいます。
特に重要となるのはエンディング曲である「THE REAL FOLK BLUES」。
第一話の時点では「渋くて格好いい曲だなー」というくらいの感想なのですが、このダーティな感じというかアナーキーな感じがこの物語、強いては主人公であるスパイクを描いているように聞こえるのです。
そして何よりアツいのが物語の終盤でこの曲の歌詞と同じようなセリフを主人公がいうのですよ!!
「この目を見ろ。事故で失くして、かたっぽは作りもんだ。その時から俺は・・・片方の目で過去を見て、もう一方で現在(いま)を見てた。目に見えているものだけが現実じゃない・・・そう思ってた」
音楽含めて1から10まで一本線で通っている。素晴らしい。
|
名シーン3選
スパイクが死を覚悟した際の一言
スパイク「・・・ジェット。冷蔵庫の裏に酒が隠してある。飲んでいい」
ジェット「・・・やばいのか?」
このやりとりよ!!
生きるか死ぬかの間際だってときにこの言葉を出すセンス!
シーンとしては、スパイクの乗っている愛機「ソードフィッシュ」
話的にも1〜2を争うほど好きな回です。
僕はこの話を見たときから、どんな最後であれ遺言は「冷蔵庫の裏に酒が隠してある。飲んでいい」にすると決めています。
でも冷蔵庫の裏って案外そんなにスペースないからどうしたもんかが長年の悩み。
映画版でのワンシーン
フェイ「あんた・・・狂ってるわ」
ヴィンセント「・・・そう思うか?正常と異常の境界線など誰に引ける。ふとしたきっかけで入れ替わらないと、誰に言える。・・・もうすぐわかる。狂ってるのはきっと、この世界の方さ」
もう映画版はクオリティ高過ぎて全シーンが名シーンなのですが、中でも好きなのがここ。
映画版でのみ登場する悪役、ヴィンセントがナノマシンウイルスで人々を虐殺しようという企みをフェイに話したシーン。
やたらと印象に残ってまして、ヴィンセントのやろうとしていることは間違いなく悪であり異常なのですが、確かに彼の言う通り、正常だとか異常だとか、絶対の指針があるわけではない単なる多数決の世界なんですよね。
自分が世界にとって異端なのか、自分を異端としてしまう世界の方がおかしいのか。
僕みたいな一般人でもめちゃくそ思い悩んだときは「この世界で生きるのに向いてないのかなぁ」と考えてしまったことがあるくらいですからね。
ここまでぶっ飛んだことをやろうとは思いませんが、孤高の存在となってしまった彼にもやはり生々しい人間らしさが感じられたこともあり、個人的にお気に入りの名シーンです。
死地へ赴くスパイク
スパイク「死にに行くんじゃない。俺が本当に生きてるのかどうか、確かめに行くんだ」
最終回のワンシーン。
このシーンの前後での仲間とのやりとりも最高なんですが、このセリフがたまらなく良い!
過去の出来事の影響もあって、作中を通してずっと自分の命に無関心だったスパイク。そのスパイクの死生観が一つの結論にたどり着こうとしている、まさにクライマックスを象徴するようなセリフ。
その後どうなるかは是非本編をご覧いただきたい。
カウボーイビバップから学んだこと
- 遺言は「冷蔵庫の裏に酒が隠してある。飲んでいい」にする
- 二日酔いにはプレイリーオイスター
- 過去はどうあれ、未来はある
まとめ
- 没入できる世界観。物語。
- とにかく格好いい。渋い。それでいて緩いパートもあって和む
- 豪華声優
- 曲が死ぬほど良い
全26話+映画1作というなかなかのボリュームな本作。
一度見始めたらその世界観に没頭すること間違いなしなので、時間があるときの一気見がオススメです!
それでは今回はこれにて。
バーン・・・
|
|